KDDIスマートドローンとあいおいニッセイ同和損保がドローンの普及促進に向けた協業を開始
2025年 5月29日
KDDIスマートドローン株式会社
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
KDDIスマートドローン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:博野 雅文、以下、「KSD」)とMS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:新納 啓介、以下、「あいおいニッセイ同和損保」)は、ドローンの普及促進とその活用による社会課題の解決を目指し、5月28日に業務提携に関する覚書(以下、「MOU」)を締結し協業を開始しましたので、お知らせいたします。
1.背景
近年、ドローンはインフラ点検・測量・物流・災害対応などさまざまな分野で急速に活用が進んでおり、能登半島地震での被災状況調査にも活用されるなど、その普及への期待が年々高まっています。
一方で、ドローンのさらなる普及に向けては、専門的な知識・技術を備えた人材育成や、運航の安全性を高めるための環境整備など、様々な課題が存在しています。
今般、KSDとあいおいニッセイ同和損保(以下、「両社」)は、ドローンのさらなる活用促進に向け、両社が持つノウハウを結集し、社会課題の解決や新規事業の創出に向け、業務提携に関するMOUを締結しました。

2.業務提携の概要
(1)専門的な知識や技術を備えた人材育成
・あいおいニッセイ同和損保の関連会社である株式会社あいおいニッセイ同和自動車研究所内に、
「KDDIスマートドローンアカデミー(注1)静岡裾野校」を、2025年 6月を目途に開校予定です。
・あいおいニッセイ同和損保が持つドローン向け保険の事故データ(注2)を活用した、
「ドローン操縦に関する事故防止プログラム」を策定し、「KDDIスマートドローンアカデミー」にて
展開します。
・災害時のドローン活用拡大に向けては、全国の自治体職員や企業の従業員など幅広い受講者層を対象に、
ドローン活用に関する知識と技術の習得機会を提供するとともに、
災害・事故現場での被災状況調査に特化した新コースの共同開設を検討し、
調査手法の高度化と業務効率化を目指します。
(注1)KSDが運営する「ドローン操縦者を育成するスクール」で、国家資格を取得するコース、
撮影・物流・インフラ点検など専門領域別のコースを展開
(注2)あいおいニッセイ同和損保のドローン向け保険における事故の約70%は、
ドローン操縦者の操作ミスが原因となっています。
同プログラムでは、発生頻度の高い実際の事故をもとにした、
事故の再現イメージと対処方法を学習することで、操作ミスによる事故の低減を図るものです。
(2)KDDIスマートドローンアカデミー受講者向け専用保険の開発
・安全なドローン運航のさらなる環境整備に向け、
KDDIスマートドローンアカデミーにて事故防止プログラムを受講し一定条件を満たす方々を対象に、
合理的な保険料で加入可能な専用保険を開発します。
・主な補償内容は、墜落等による機体損傷の修理、対人対物事故の賠償などをセットしたもので、
2025年 7月を目途に提供します。
(3)ドローンサービスと保険商品サービスの一体提供プログラムの開発
・KSDが展開しているインフラ点検サービスと、あいおいニッセイ同和損保の保険をパッケージ化し、
事故の未然防止、損害の極小化、万が一の補償を一体で提供するソリューションを、
2025年を目途に提供します。
・また昨今、老朽化を原因に被害が発生している上下水道についても、点検サービスを事業化し、
保険をパッケージすることで、同ソリューションのラインナップ拡充を目指します。
<インフラ点検の例>

3.今後の展開
両社は、ドローンのさらなる普及を通じた社会課題解決に向け、様々な観点から共同取組みを一層加速してまいります。将来的に予想されている、自動運転ドローンの多方面での活用においても、両社の持つノウハウやアセットを融合させ、より良い社会の実現を目指します。
【 国内最大級のドローンカンファレンス「 KSD CONNECT 2025 」 のご案内 】
KDDIスマートドローンは、 2025年 5 月29日(木)に KDDI スマートドローン初主催のドローンカンファレンス「 KSD CONNECT 2025 」を、大手町三井ホール会場とオンライン配信のハイブリッド形式で開催します。
「 『技術と現場』『社会課題と解決策』『お客様とパートナー』をつなぐ 」をテーマに、最新技術やサービスの展示、活用事例の紹介、特別講演などを予定しております。会場では、本実証で利用した「Skydio Dock for X10」を国内カンファレンスで初めて一般公開します。
詳細は、「 KSD CONNECT 2025 」特設サイト をご確認ください。
以 上